【ドイツ】部分的ロックダウンは1月頭まで延長に

【ドイツ】部分的ロックダウンは1月頭まで延長に
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公開日 2021年5月9日 最終更新日 2021年5月9日

11月中ドイツでは部分的なロックダウン(都市封鎖)が決まり、11月25日終わりに行われたメルケル首相と各州首相の話し合いによって、規制が一部強化され12月20日まで延長されることが決まったのですが、先日また規制が1月10日まで延長されることになりました。

目標は、住民10万人当たりの新規感染者数を1週間50人以下に減らすことです。ドイツではこの10万人あたりの新規感染者数がいくつなのかというのを目安に危険区域か危険区域でないかを判断基準としています。(参考:Die Bundesregierung

 

ドイツ12月からの新たな制限措置

なるべく人との接触を避けることや観光目的の旅行、不必要な出張を避けることなどが呼びかけられたり、飲食店の持ち帰り以外の閉鎖や、大きな催し物の禁止などの規制は継続されています。

学校は引き続き開けられますが、多くの州が早めにクリスマス休暇に入ることなどを決めています。

新たに規制が強まったもの

  • プライベート空間・公共の場でのプライベートの接触は2世帯合計10人→5人まで許可(満14歳以下の子供は例外)
  • 12月23日~1月1日までは近しい家族親戚と友人合計10人までの接触を認める(満14歳以下の子供は例外)
  • 全ての室内・公共交通機関・人の多い街の中心部などの屋外でもでマスク着用義務
  • 職場は1,5mの距離を保てない場所でマスク着用義務
  • 大学はなるべくオンライン授業に移行(実技系の大学・試験は例外)

マスク着用義務の例外

マスク着用義務にも様々な例外があって、その中でも1,5mの距離を保てば店員さんはマスク着用義務の非対象になるという例外があるのですが、駅構内のパン屋さんなどをのぞくと、お客さんとの距離は保たれていても、商品(パン)との距離はかなり近く、もちろん無言で接客はしないので飛沫が気になってしまいます・・・。

敏感になりすぎて不安をたくさんかかえることは精神的にも良くないので避けたいですが、飛沫感染の危険性についての情報を見ているとやはり気になります。

マスクの必要性について

マスクは結局のところ、人との接触がある場合に少しでも感染率を下げるためのアイテムだと思っています。

マスクの着用義務のない場所でのマスク着用はもちろん自由です。義務じゃないからしない。ではなく状況によっては着用すべき場所というのは人が接触する限り絶対に存在する、という観点からマスクを着用をするように心がけると、すべき場所というのは自然と見えてきます。

マスクを着用しないと白い目で見られるからマスクを着用する。なんて根拠の全くない、なんでマスク着用が必要なのか自ら考えもしないような考えは自分を守れなければ、大切な人も守ることができません。

ドイツで推奨されている換気方法

ドイツでは自宅・職場・学校など至る所でStoßlüften(シュトースルフテン)が推奨されています。lüften(ルフテン)は換気するという意味で、Stoß(シュトース)の動詞stoßen(シュトーセン)は衝撃を与える・一蹴りする、などの意味を持ちます。つまり短い時間で換気をすることです。

  1. 風通りがよくなるように窓を全開にする
  2. 数分(5~10分)完全に空気を入れ換える

自宅では1日に2回程度、冬場は5~10分全ての窓を開けて、室内に籠った空気を外の新鮮な空気としっかり入れ換えます。ドイツの家庭にある暖房器具Heizungは大抵オイルヒーターですが、換気をするときはすべて切ることをお忘れなく!(電気代を削減)

人が集まる学校や職場では決められた頻度、各保健所の指示に従って換気を行わなければいけません。

接触によってしか感染はしない

全く人との交流のない自給自足の生活をしているならば感染はあり得ません。つまり感染している人と接触することやその人が居た空間に行かなければ感染はしません。

人々と接触する以上、世界中がこのウイルスに悩まされている今、「この国だけ安全」という例外というものは存在しないと感じました。そこに少なくても感染源がある限り、人々が接触する限り自然にウイルスが消滅することはあり得ないですよね。

根拠のない話は信じない方がいい

「騒ぎすぎ」「そんなもの存在しない」と言った発言も目立ちますが、重症化した身内や友人を見た上で、その発言ができる根拠や証拠を明確に言える人は何人いるのでしょうか?

「マスクは意味がない」と発言するならば、どの研究結果を元にそのような発言をしているのか聞いてみてください。

自分の集めた情報などを元に、新しい意見に納得してその意見の方が正しいと説明できるならば自分と違う意見を取り入れることも大切だと思います。

コロナ関連:気になった記事

ドイツの物理学者の発言を元に、ドイツの新聞シュピーゲルに書かれた記事が気になったので、気になる方は翻訳して読んでみてください。(参考:Spiegel

その方は第二派の多大な感染者数を見て、「状況報告されていない症例が多数あることで感染を防ぐことができていない現状」と発言されていました。

無症状・症状が軽くウイルスという認識がない、感染源を追跡することが難しいことなどが原因であると思います。

自分でしっかりと情報を集めて判断する

ニュース番組のご意見番の個人的意見と、このウイルスについてこの半年以上研究してきている専門家たちの意見はどちらが信頼できるかは明白です。

情報が溢れているからこそ、たった1つの情報を信じてしまうのではなく、「どうしたら感染を防げるだろう」と疑問を持って情報を集めて信ぴょう性の高いものを探し出す。できればそれを信頼できる人たちと意見交換をすることでお互いの健康を守ることができるのではないでしょうか?

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