
公開日 2021年4月21日 最終更新日 2023年12月27日
コロナ渦で世界中ネットショッピングを利用する人が増えています。家に居ても買い物ができる安全性や便利性からとてもありがたいサービスであることは間違いありません。
ただその影響で運搬量は増え、荷物を運ぶためのエネルギーはよりたくさん必要になり、温室効果ガスはより多く発生し、地球の環境は悪化していきます。
この記事では、便利な宅配サービスを利用する上でちょっと気を付けるだけでできる環境保護について紹介しています。
もくじ
宅配サービスの利用が増えるとどうなる?

荷物を運ぶための手段は主に列車・トラック・船・飛行機です。同距離においてかける環境への負担もこの順番のまま、列車>トラック>船>飛行機ではないでしょうか。
もちろん距離や荷物によって利用する運搬手段は様々ですが、どれも運ぶ荷物が重いほど・距離が長くなるほど多くのエネルギーを要し、その分環境に与える悪影響も比例して大きくなります。
宅配サービスを利用しながら気を付けられる環境保護
あなたは宅配サービスを今後一切利用しないことが可能ですか?この質問にNOと言える人は、今現在ほぼ0なのではないでしょうか。
宅配サービスを利用しないことで運搬量が減れば、それはもちろん環境保護につながりますが、それらを全く利用しないことは現状かなり困難なことになっていると思います。そんな中少しでも環境保護につながる利用方法をご紹介します!
- 宅配サービスの利用回数を減らす
- まとめ買いをする
- 近くで購入できるものは宅配サービスを利用しない
- 再配達をなくす
- 梱包・包装紙を減らしてもらう
宅配サービスの利用回数
私たちの隣人の元には毎日のように荷物が届きます。その隣人の荷物の配達がなければ、この周辺に毎日トラックが停まることがないのです。つまり単純に、荷物や食事の注文の利用回数を減らせばその分のCO2の排出量は減るのです。
まとめ買いをする
例えばネットショッピングの利用回数を減らすには、同じ店で必要なものをまとめ買いすれば、色んな店から商品を調達するよりも配達は1回で済むので、またその分排気ガス排出量が減り、梱包も少なく済むのでゴミの量は減り、梱包自体の需要も減るのでCO2削減へとつながります。
近くで買えるものはなるべく近くで買い物
徒歩や自転車で行くことのできる場所に必要な商品があれば、そこで買うことによって宅配サービスを使って運んでもらうよりも排気ガス排出量を削減できます。
最近露出が多いウーバーイーツも便利が売りですが、たくさん利用したり様々なところから商品を頼めば配達が自転車以外で行われていれば排気ガス排出量はどんどん増えていきます。
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再配達を減らす
上記のことから、再配達がなんで環境に悪影響を与えるのかはもうお分かりかと思います。なるべく配達回数を減らすことが、オンラインショッピングを楽しみながら環境のことを考える第一歩です。
マンションの宅配ボックスや街の中にある宅配ボックスを利用するのも再配達を減らすことにつながるので利用することもおすすめです。
梱包を減らしてもらう
最近は多くのオンラインショップで環境保護のため梱包の選択が可能です。梱包を少なくすることはゴミを減らし、需要を減らしてCO2削減につながります。
簡易包装の選択がなくても交渉してみるのは無料です。その問い合わせが増えた結果、企業の環境保護の意識を変えるきっかけに繋がるかもしれません。
ドイツと日本宅配サービスの違い

海外に住んでみて、たまに出会う店員さんのぶっきらぼうな態度に慣れると、日本に帰った時に改めて衝撃を受けます。日本のサービスは本当に素晴らしく、高級ホテルや高級レストランに限らずどんなところでも高いサービスを提供しているのが特徴で、日本に訪れる外国人は日本のサービスを賞賛します。
そのサービスのなかでも宅配サービスにおいてドイツと日本の違いについて紹介します。
営業時間の違い
ドイツの宅配業者であるDHLの宅配時間は基本的に平日7時~18時、土曜日は8時~16または18時までで、日曜日の配達はありません。配達始まりの時間にあまり差はなく、配達終了時間が他の配達業者であるUPSは19時、Hermesは20時までのようです。
とは言っても私個人的に5回ほどドイツで引っ越しをしていますが、街の中心部からあまり離れていないことからほとんど昼頃に荷物を受け取っていて、夜遅くに配達業者がやって来た経験はありません。ただ義祖父母の家が街の中心部から離れている為なのか、一度20時頃に荷物が届いたことはあります。
日本はどうでしょう?日本郵便の配達時間は基本的に午前~18時、佐川やヤマトは21時までという若干ドイツよりは長く感じるものの、そこまで大きな差はないように感じます。
不在の時:再配達や荷物預かり
ドイツでは不在の時荷物は大抵の場合、宅配業者と提携されたKiosk(コンビニのようなもの)などの小売店(=荷物受託サービス店)に預けられ、ポストに入れられた不在届・住所が書かれた身分証明書を持って行けば、荷物を引き取ることができます。
もちろん再配達は存在しますが、近くの荷物受託サービスを利用する人、近隣の人に預ける、庭に置いておいてもらうサービスが再配達よりも頻繁に利用されます。
その為近隣の人の荷物を預かることが可能か聞かれることもしばしば、受け取ることができない時、断るととても嫌な顔や態度をされたりすることも。
何としてでも荷物を届けたいのか、荷物をバルコニーに投げ入れるようなことを行う配達人も居るため、完全に不在と分かっている場合は家のどこに置いていて欲しいとオプションを設定することもできます。
日本では再配達は当たり前です。しかしその分配達車を動かして排気ガスを多く排出することになるので、それを避けるために宅配センターの近くを通る用事がたまたまあれば、そこで直接引き取ることや、配達予定通知が届いた時に、到着予定時間に必ず居る場所に転送してもらうことも環境保護につながります。
梱包の違い
日本でも簡易包装やCO2を減らす環境にやさしい取り組みが徐々に普及しているものの、商品の梱包の違いはドイツと日本ではかなり大きいと言っても過言ではありません。
ドイツでは日本のような何重にもプラを使う過剰包装はまず見かけません。最近また多くの企業がプラ包装レスに取り組んでいて、プラ梱包材を基本的に使わなかったり、壊れにくいものであれば輸送用の袋1枚で商品を包む袋がない事もあります。
便利な宅配サービスを過剰利用しない
便利な宅配サービス・再配達が増えれば増えるほど環境に負担をかけてしまうことについて書きましたが、これはもちろんネットショッピングに限らず多くの便利なサービスにおいて言えることです。
食事も頻繁に宅配に頼ってしまえば、徒歩や自転車で近くのコンビニ・スーパーやレストランにいくことよりもCO2の排出量は多くなります。配達による排気ガスはもちろん、大切な商品をトランスポートするためには頑丈な包装が必要になり、その分ゴミは圧倒的に増えてしまいます。
利用を全く減らさなくとも、近くのお店で買い物をしてそもそもの利用回数を減らすこと、テイクアウトをする時に食器をもらわずに家にあるもので代用するなど、少しでも環境に負担をかけない行動はちょっとした思考の回転ですぐに簡単に行えるのです。
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